前回の記事では、「世界を広げるための努力」についてお話しました。
今回は、私たちが大切にしているもうひとつの価値観についてお話します。
それは、
「無いものは創る」
という考え方です。
前回記事

子供の頃に直面した不可能
中学生の頃、文化祭で巨大なちぎり絵を制作したことがあります。
ところが、制作途中で問題が発生しました。
糊が足りなくなったのです。
しかも、それだけではありません。
制作スケジュールも大幅に遅れていました。
普通に考えれば絶望的な状況です。
材料は不足している。
時間も足りない。
このままでは完成しません。
多くの人が、
「どうしよう。」
と考えます。
しかし私は別のことを考えました。
無いなら作ればいい
糊が無い。
ならば作ればいい。
単純な発想です。
そこで私はクラスメイトたちと一緒に理科室へ向かいました。
そして理科室を借りて、糊を製造することにしたのです。
今振り返れば、かなり大胆な発想だったと思います。
しかし結果的に、これが状況を一変させました。
糊不足という問題は解決しました。
それどころか、一時は不足していた糊が、逆に余るほどになったのです。
本当に生まれたもの
しかし今振り返ると、本当に価値があったのは糊そのものではありません。
理科室を借りて糊を作る。
そんな経験は普通できません。
みんなで試行錯誤しながら作業をする。
成功したら盛り上がる。
そうした特別な体験が生まれました。
結果として、クラス全体の雰囲気が変わったのです。
「もう無理だ。」
という空気が、
「なんとかなるかもしれない。」
という空気に変わりました。
そして最終的には、間に合わないと思われていた作品を完成させることができました。
不可能があるから創造できる
私は以前の記事で、
「不可能は可能にするためにある」
と書きました。
実はこの文化祭の出来事は、その考え方の原点のひとつです。
もし最初から十分な糊があったなら。
もしスケジュール通りに進んでいたなら。
理科室で糊を作るという発想は生まれなかったでしょう。
あの特別な体験も生まれなかったでしょう。
つまり、
糊が足りないという問題があったからこそ、新しい発想が生まれたのです。
不可能な状況は、決して良いものではありません。
しかし、不可能だからこそ見つかる解決策があります。
不足しているからこそ生まれる工夫があります。
前例が無いからこそ生まれる創造があります。
AkashicSoft のものづくり
私たちは教材を作っています。
しかし、それは既に存在するものを少し改良しているだけではありません。
私たちは常に、
「本当に必要なものは何か。」
を考えています。
そして、
「世の中に無いなら創ればいい。」
という発想を大切にしています。
それは教材でも同じです。
受験生が本当に必要としているものが見当たらないなら、自分たちで創る。
それが私たちのものづくりの原点です。
無いものは創る。
不可能は可能にする。
私たちは、そう考えています。



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